こんにちは。mocoです
さて、私の夫はギャンブル依存症ですが、ギャンブル依存症に対し世の中は・・
『え?本当に病気なの?ただの最低旦那じゃん』
ただの意志が弱いギャンブルが好きな自己中男なんじゃないの?
このようなイメージだと思います。私自身も、ずっと依存症ではなくて、ただの最低な意志が弱い男だと思ってました。そして、本人さえもギャンブル依存症だと気付いていなかったのです。依存症は『否認の病気』とも言われていて、自分は病気ではないし、もっとひどい人はたくさんいると本人は病気を認めることができなくなることがあります。
当事者やその家族が、本人がだらしないだけじゃないかと思っている程ですから、世間にもまだまだ病気だという認識は広がっていません。
個人的な意見ですが病気だと思った方がご家族は楽になると思います。病気なら治療すれば回復することもありますから。私も本を読み、サイトを徘徊し、学ぶことで少しだけ救われたこともありましたので書いていきます。
※私は医者でも精神科医でもないので、私個人の考え方も多く書かれています。そこのところはご理解の程よろしくお願いします。
ギャンブル依存症はどんな病気?
ギャンブル依存症(ギャンブル障害)とは、パチンコや公営競技・カジノなどの賭け事にのめりこみ、その人やその家族の人生に大きな損害が生じるにも関わらず、その行為をやめることができない状態の事をいいます。
娯楽程度に自分でコントロールし、趣味の範囲で楽しめるギャンブル好きとははっきりとした違いがあります。
ギャンブル依存症のサイン
・勝ったときの興奮を忘れられず、掛け金がどんどん増えていく
・ギャンブルで負けたお金をギャンブルで取り返そうとする
・ストレスを感じるとギャンブルをする
・ギャンブルをするために平気で嘘をつく
・借金や家族、友達にお金を借りる
・ゾロ目やギャンブルに関連するものをみると行きたくて仕方なくなる
・ギャンブルをするための時間を仕事を休んだり予定をキャンセルしてでも作る
上記のような症状が当てはまるほど本人がどれだけ辞めたいと思っても実際に自分だけで辞めるのは非常に困難となります。
結果として借金。人間関係のトラブル、失業、最悪犯罪行為や自殺という道を選ぶ人もいます。
ギャンブル依存症になる原因
現在の研究ではまだはっきりしたことはわかっていないが、遺伝子要因・環境要因・他の精神障害などさまざまな要因が組み合わさって発症している可能性が高いと言われています。
またギャンブルをすることで脳内にある報酬系の回路が刺激されドーパミンという快楽物質が分泌される。ギャンブルが習慣化するほど快楽や喜びを感じるが、すぐに枯渇し脳はさらなる快楽を求めて自分の意志では制御できない行動をしてしまうと言われている。
脳が・・怖すぎる・・しかも、ギャンブルで勝つ快感より、嫌なことを忘れられたとかの快感の方が依存症の脳をより強固にすると言われてるみたい!こわ~。
治療法はある?
①まずは本人や家族が病気だと認める
②認知行動療法
カウンセリングなどを行いながらギャンブルがしたくなったときに、とって代わる行動を身につけることを目指す。
③自助グループ(GA)などに参加する
④個人で出来る事
・ギャンブル以外の趣味を見つける(暇な時間をなくす)
・ギャンブル関係を目に入れないように対策する
・できるだけ現金は持ち歩かない。
・競馬などの公営ギャンブルは申請すれば購入出来ないようにできる
→JRAなどはギャンブル依存症対策の一環で、申請すれば電話・ネット投票の利用が禁止できる。
病気だとわかって楽になったこと、苦しくなったこと
私が夫をギャンブル依存症の病気だと理解した時の正直な気持ちをかいていきます。
まず、楽になったことは道筋が見えたことです。
実際にギャンブルを辞めれた人の話、自助グループなど、さまざまな方法・対策を知ることが出来ました。最近は日本もギャンブル依存症対策が進んできているので、いろいろな所で相談できます。私たちも最初は保健所に相談したことから始まりました。
逆に苦しくなったことが多くあります。
・1つ目に借金の返済方法についてです。家族が借金の肩代わりをしてはいけないとよく言われます。
ただ、これができる家族は簡単そうで少ないと思います。
実際、我が家も生活費を削って返してきました。夫婦でいる以上共同資産なのでどうしても家庭に入るお金は少なくなります。
・2つ目に思ったより治ってる人の話が少ない
ギャンブル依存症を治すと目標は立てていながらも何度もスリップを繰り返してる方が多いイメージです。ただ自助グループにはギャンブル依存症から回復した方も多いみたいなので今度家族ミーティングに行ってみたいと思ってます。
・3つ目は私自身の気持ちの問題です。
正直、責めたいです。
なぜ家族ががんばらなければいけないの?むしろ家族の方が我慢や辛いことの方が多くない?
と思っています。だって本人はギャンブル依存症を直す努力をしているようには見えないからです。
もちろん目には見えないだけで本人は苦しんでいるのかもしれません。病気がそうさせていますし、自分の欲求との闘いは本当にしんどいと思います。
家族が信じてあげなければいけない事もわかりますが、散々信じて裏切られた私の気持ちは?と私自身もまだまだ気持ちの整理はつきません。
最後に
依存症は誰もがなりうる病気です。
そしてギャンブルにおいても、現在の日本では簡単にどこでもできます。
どこにいってもあるパチンコ店。スマホでできる競馬や競艇。今はコンビニでも買えますし、最近はオンラインカジノも問題になっています。
正直これだけ公営ギャンブル含め多くあると憎しみすら湧いてきます。
それでもやらない1日を積み重ねていくしかありません。
どうか今悩んでる方もまずは専門機関などに相談してほしいと思います。
ギャンブル依存症の家族は精神的に疲弊していきます。
一人で悩まず、ぜひ相談してくださいね。
我が家も返してきた借金や使い込みをあわせると500万は超えています。夫の人生では1千万円は超えているでしょう。そのお金があったら子どもたち習い事できたなぁとか、お金がないから諦める生活は本当に心が疲弊しますよね。。
それでも今は自分で一緒にいることを決めたので一生懸命がんばっていきます!
お読みいただきありがとうございました
コメント